アスタキサンチンについて

アスタキサンチンとはカロテノイドの一種で、赤橙色をした色素成分です。原料は、ヘマトコッカス藻という海草に多く含まれるほか、オキアミやサケ、エビなどの甲殻類や魚類まで、自然界に幅広く分布しています。アスタキサンチンの効果・効用は、自然界最強といわれる抗酸化力にあり、病気や老化の原因になる活性酸素を消す力が非常に強いのです。アスタキサンチンは血行促進効果があり、眼精疲労改善や視力の回復効果、筋肉疲労の抑制、動脈硬化の予防など、多くの効能が期待されています。とりわけ、女性には嬉しいアスタキサンチンの美肌効果は美容界で注目されています。 アスタキサンチンとヒアルロン酸を配合する化粧品や化粧水、 クリームなどは注目商品です。極上のアスタキサンチンを培養したサプリメントやアスタキサンチンのエキスを含んだ食品、たとえばもろみ酢やなどや石鹸なども人気です。

アスタキサンチンの効能

アスタキサンチンは、その抗酸化作用が非常に有名です。アスタキサンチンは、ビタミンEよりもなんと500倍から1000倍の抗酸化作用が認められています。また、アスタキサンチンは血液網膜関門を通り抜けることの出来る非常に珍しい抗酸化物質です。そのため、目の疲れ、仮性近視、白内障にも効果があり、目の健康にとても効果があります。アスタキサンチンは、眼精疲労の原因となる目のピント合わせをする筋肉の疲労を回復させ、目の疲れを改善します。アスタキサンチンには、紫外線で皮膚真皮に含まれるコラーゲンが破壊されるのを防ぐ効果もあります。コラーゲンが、少なくなると、肌は老化します。アスタキサンチンは、肌の潤いを逃がさず、加齢や紫外線のダメージからできるシミやシワを薄くしてくれるのです。アスタキサンチンは、酸化されたコレステロールが血管にこびりついて血管を細くするのを防いでくれます。悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、血液を流れやすくします。血液をサラサラにする効果もあります。アスタキサンチンは、動脈硬化を防ぐ効能もあるのです。

アスタキサンチンの安全性

アスタキサンチンは、細胞に十分な量が蓄積されることで、抗ヒスタミン作用を示します。即効性が無く、継続摂取して効果が現れる、という特徴があるので、長期摂取を心がける必要があります。長期摂取するうえで気になるのは、アスタキサンチンの安全性です。アスタキサンチンの人間臨床試験で、一日に19mg摂取を続けても、副作用や問題はなく、極めて安全なサプリメントと言われています。アスタキサンチン8mgは、ベニザケ2切れ半に含まれる量に相当します。食品安全委員会による食品健康影響評価では、アスタキサンチンの1日許容摂取量は設定しないと答申されています。ヒト皮膚でのパッチテストでは、ヘマトコッカス藻由来濃縮アスタキサンチン配合クリームの2週間塗布で皮膚における異常は認められませんでした。さらに反復塗布試験でも異常はありませんでした。エビ・カニなどの甲殻類、サケ・タイなどの魚類は食物として古来より食されてきもので、これらに含まれているアスタキサンチンは、人類が古くから摂取してきた食成分のひとつです。アスタキサンチンの化粧品やサプリメントなどは、コーセー、キリンビール、DHC、ファンケル、異業種ではヤマハ発動機や富士フィルムなどの大手メーカーに生産されているようです。